HSPの心の旅〜幸せの探求〜

HSPの心の旅〜幸せの探求〜 HSPの心の中

私は昔からスピリチュアルや、目に見えない世界に興味があった。
私の魂の役割や使命がきっとあると信じていて、それがどんなものなのかをずっと考えてきた。自分を深く知ろうといろいろな角度から探求して、「あぁ、私ってこういう存在だったんだな」と自分を癒やしていく過程でHSPという言葉を知ったのは四十代になってからだった。
1990年代に誕生した言葉なので無理な話とは理解しつつも、昭和の時代にもっとHSPという言葉が広まっていればよかったのにと思う。

私たちは、持って生まれた個性がそれぞれ違うので役割みたいなものも違ってくるのは当然だ。人間の小さな考えでは収まりきらないような、目に見えない働きも必ずある。すべてタイミングのようにも感じる。
それもあって、自分がやりたいことや努力だけでは幸せになれないんだなと氣づいた。

若さゆえに経験が少なく、世のなかの仕組みについて深く考えなかった浅はかな私がいる。その時々の決断は、それが最善の方法だと自分が信じて行動した結果だったから仕方がない。
刺激があるほうが人生経験が豊かになり、怒りが小説を書くモチベーションになると思っていたくらいだ。空想でも物語は書けるのに、現実世界でわざわざ刺激や変化を体験しにいく必要はなかったと氣がつくのはもっと大人になってからだった。

私は、魂のこと、使命や役割、潜在意識やホロスコープ、創作活動に興味がある。
人生を充実させるには、自分を深く理解し、強みを生かせる環境に身をおき、それで食べていくことが大切だと思う。人と接することが苦手な人が接客業についても居心地が悪いだけだし、独立して収入を得ることが向いている人が、会社の人間関係に氣をとられ続けるのはもったいない。

私も人生を充実させたくて、強みを生かせる環境で生きていたくて、自分のなかにある不安や劣等感をどうにかしたかった。そのためにも、強みや好き嫌いも含めて自分自身を深く知ることから始めようとした。
ただし、私は「これだ!」と思えるようなものだけをすくいあげることができないので、自分のやりたいことが何なのかを魂からの感覚として掴んで納得できるように、興味があることを片っぱしからやっていくしかなかった。片っぱしからやっていけば、いつかは自分なりの答えを出せるだろうし、取りこぼしもない。
私にとっては一番の近道で、それ以外のやり方が思いつかなかった。

片っぱしからといっても、考えなしにというわけにはいかない。やみくもに有名なセミナーや講演会に参加すれば幸せの入り口に近づけるのかといえば、そうではない。詐欺まがいのものがたくさんある。独立して収入を得ることが魂の計画にない人もいるはずだ。
誰かにとっての魂の感覚は、私の魂の感覚とは違う。
私は、本当の意味で自分の本質と、そこから生まれる使命を知りたかったのだ。
ヒントが欲しかった。

自分の強みは何なのかを考えてみたり、自分のホロスコープを分析したり、インナーチャイルドや過去世を癒やしたり、絵を描いたり、小説を書いたりと、「自分を深く知る」ために片っぱしから探求しては自分のなかに積みあげていった。強みを追い求められる環境に身をおけば、何か自分のなかからあふれてくるものがあるかもしれない。
だから、徹底的に自分を深く知ろうともがき続けた。

自分のもって生まれた本質を知り、それを十分生かせる仕事で収入を得て生きていく。自分の苦手なことを補うために時間を割くより、私の本質が何を成せるかを見つけ、ライスワークを早く卒業したかった。
果たしてライスワークからライフワークへ、そしてライトワークへと移行したい人が何人いるのだろうか。

四十代になった私は、工場で働いている。
職場には、「みんながこうだからこうなりなさい」「同じになれるように努力するべきだ」という見えないコントロールがある。説明も誠意もない。あおって強引に押し通せば自分たちの思いどおりになるというやり方が私に対して失礼なので、今の職場では大変な仕事をしたくない。それにいろんな意図が飛び交っていて嫌だ。

しかし、HSPテストで、「HSS型HSP」という診断結果に当てはまる私は、(この人はこんなタイプだろうな)(この人はこんなふうに会話を返してほしいんだろうな)(こう言われたいんだな)などとすぐにわかってしまうときがあって、それがいつのまにか自分の役割になってしまっている。人を励ます、褒める、人の愚痴の聞き役に徹してしまったのも相まって、人から頼まれることが多くなっていく。

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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