最後のインナーチャイルドの癒やしと過去世回帰〜孤独に死んでいった少女〜 続き9

最後のインナーチャイルドの癒しと過去世回帰 〜利用され死んでいった少女〜 インナーチャイルドと過去世の癒やし

セラピスト: 「だから、働かないと蹴飛ばしてでも仕事させるだろうし、同じように働いている他の女性たちは、自分よりお客さんをとっていると思えばねたむだろうし、だから、本人はまったく訳がわからないのにいろんな人から感情をぶつけられて、すごく居心地が悪いんですよね」

私: はい」

「それが自分が望んだ道かどうかなんて、もうわからなくて、ただ生きるためにそこにいるだけ。じゃあ、なぜその子が一番初めに観た場面で、湖のような寒い場所にいたのかといったら、赤ちゃんができたんですよね」

「……そうなんだ」

「おなかがすごく痛かったでしょ?」

「このへんに違和感があったんですよ」

「なかに重りが入っている感じですよね。だから、たぶんおなかのなかで亡くなっていたと思います」

「好きな人の子どもではなかったんですよね?」

「好きもなにもないじゃない? おなかが大きくなってきたのを周りの大人たちから見れば、妊娠したとわかるので、そういうときは二通りあって、とりあえず赤ちゃんが出てくるまでおなかの大きいまま働かせて、生まれてからどうするのかを考えるか、あとは堕ろさせるのか……。でも時代が時代なので、堕ろさせる選択はなかったと思うんですよ。すごく危険なんですよ」

「堕すのが?」

「はい。医療がまだ発達していないので、薬草を入れたり薬を飲ませたりして不確かな方法しかないんですよ。大人たちは結構おなかが大きいから、わざと体を冷やさせて自然に流産させようとしたらしいんですね。それってすごく乱暴だし、すでに亡くなっているおなかの子はそんなやり方では出てこないんですよね。だから、人工的に出してあげないとおなかのなかで腐っていってしまうんですね。何がなんだかわからないけど、おなかが張って重くて、大人たちに”そこに行け“と言われたから湖のような水辺に行ったらしいんですね」

「はい」

「死んでいくとき、”山を見ていました“と言ってましたが、実際は見ていなくて、頭のなかで生まれところを思い出しているんだと思います。おなかの子も出てこないから売り物にはならない、放っておいたら死ぬとわかっていても大人たちにそのまま放置されたんですね」

「死んでいくのを待っている感じですね……」

「はい。だから、何も見えていない暗い空間で見たものは、故郷の風景を思い出していたんだと思います。その状態で亡くなっていたんですよ」

「誰にもみとられず、ひとりで亡くなっていったんですか?」

「はい。今見た感じだと、この子の人生ってすごく悲惨ですよね。いろんな相反する気持ちが出てくるのはここからきていると思うんですよ。”自由になりたいけど自由だと生きていけない。お金が欲しいけどお金がたくさんあると苦しくなる“っていう感覚はずっと残るから、今の人生に影響を与えているんですね」

「そうかもしれないです。私の人生を一言で表すと”葛藤“っていう感じなんです」

「そうだと思います。この子も感じていて、お金が欲しいと思ってお仕事を見つけたのに自由がなくなったり……」

「だから、昔から何か願いをかなえるためには何かを犠牲にしなければならないとか、人間関係が良い職場は給料があまり良くないだろうと思ったりします。別の方に言われたのは、すべてがいい就労環境はありますよと言われたけど信じられないんですよ」

「ご自分のなかでそういう設定になってしまっているんですよね」

「潜在意識に入っているってことですか?」

「はい。自分が経験して孤独に亡くなっているので、それを解放して次の転生に生まれ変わったわけではなくて、そのまま亡くなってしまったので、そういうもんなんだという意識になっ
てるんですよ」

「意識は変わらないんですか?」

「その意識を変えたくて転生したとしても、結局変わらないよね、やっぱり駄目じゃんということが何回か続いたら、絶対駄目じゃんというふうに余計強くなるでしょ? 人間関係では、親身になって相談にのってくれる人はそもそもいないよねという設定ができてしまっているわけですよ」

「はい」

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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