過去の新型コ○ナウイルス感染症緊急事態宣言中に感じたこと〜 終わり

HSPの心の中

こんなふうにいろんな意図が飛びかっている職場にはいたくない。うんざりだ。
見てくれだけでも、それなりにやっていればなんとかなるだろうと思っていたが、この職場で人生終わりたくはないという虚しさや焦りがあった。
しかし、仕事を辞めて独立し、自分で収入を得る自信はなかった。

そんな私は、私の内側をかき乱す他人に対して「私に近づいてくるな」「話しかけてこないで」と叫ぶ。「どうぞどうぞ私を嫌ってください。そのかわり、私に押しつけたくて私をコントロールしようとしてきた仕事は、ご自身でどうぞ」と、そんなふうに声を大にして言いたいくらい私の人生に入ってくるなと思う。結局私が新しい仕事を引き継がないので骨が折れたのか、その女性は楽な持ち場に移っていた。恐らく上の人間に言って変えてもらったのだろう。

結局、おまえも嫌なんじゃないか!
それを嫌だからって私に言われても……。「順番だからやれ」と言われても……。

そして、新人女性が入るとまたいびり始める。

笑える!
いつまで同じこと繰り返してんの?
昭和かよっ!

でも、やりたくないけど、もっと頑張ればできるかもしれない。大変なことでもみんながやっているので、自分もやらなければいけないんじゃないかという罪悪感もある。

私はずっと人と同じでなければならない、多少の疑問があっても長いものに巻かれなければならない、人と同じことができるように自分を変えなければならないと思っていた。苦手なものは克服しなければならないと思っていた。
だから、私の内側にあるイラ立ちとは真逆の罪悪感が生まれて葛藤する。

昭和から平成にかけての教育には、得意分野を伸ばすという風潮はなかった。同調圧力で統一され、洗脳され、横並びが美徳であるとされ、才能が突出すればつぶされる。
子どもでさえ、周囲と違うとイジメられる。

それなのに、私は人と違いすぎた。不器用で何をするにも時間がかかる。
母は「みんなができるのに、子どもらしさとはこんな感じなのに、なぜおまえはできないのか?」という視線をむけながら子どもの私に接していた。今と違い、本やマンガ、テレビ、ラジオ、映画、新聞が情報源だったし、そこには自分が輝ける手がかりはなかった。

自分の個性を知るよりも、自分を変えなければならないという脅迫感が拭えなかった。自分を世間一般と言われる基準に合わせてあげることができれば、自分の人生がうまくいくと思っていた。

数年前の新型コ○ナウイルス感染症緊急事態宣言があってから、自分を内観する人が増えた。今まで氣づかなかった違和感について考え、「私は繊細なタイプだったんだな」と氣づく人も増えてきているのだろう。「みんながこうだから」と、窮屈な型にはまるよう努力するべきだと同調圧力によるコントロールが隠されているのが嫌だったが、私と同じ氣持ちの人が増えた印象がある。

いろんな自分をありのまま受けいれて、どんな環境であれば、どんな立ち位置であれば自分がより輝けるのかなんて考えもしなかった。でも、これまで感じてきたことは、何ひとつとして間違っていなかった。いっそのこと生まれたときからすべてやりなおしたいくらいだ。
私と同じように感じている人も多いと思う。

私は繊細だ。誰もが普通を装っているから、世の中には普通の人があふれているように見える。でも、普段見えないだけで、人のなかにはさまざまな思惑が眠っている。時折、その思惑が意図となって言葉や行動に現れ、私はそれを感じとってしまう。

あれこれと理由をつけて自分の利益のために人を動かそうとする意図が煩い。あなたのためだからと恩を着せようとしたり、思いどおりに動かしたりしようとする思惑にイラ立ちが生まれる。私をコントロールしようとする存在に、私はおぞましさを感じてしまう。

私は輝ける場所を探している。こんな掃きだめのような場所から抜けだして、私が私でいられる場所を探している。それがかなわなかったとしても……私が輝くことができなくても、せめて醜悪な意図や思惑に触れなくてもいい場所を見つけたい。
そこなら自分の息遣いが聞こえるだろう。

引用: 『月の教科書』(マドモアゼル・愛 著)

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

終わり。

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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