過去の新型コ○ナウイルス感染症緊急事態宣言中に感じたこと〜 続き2

HSPの心の中

「普通」「平均的」「一般的」と言われる型があれば、その型に無理やり自分を押しこめて、ちょっとした違和感に目をつぶっているだけで自分の人生が充実すると信じていた。安心感を得られるという希望があった。自分は滞りなく生きている、ちゃんと毎日生活していっているんだという自信にもつながるはずだった。

西洋占星術に詳しい方はご存じだと思うが、太陽星座が社会生活を送るうえでの表向きの自分や方向性を表すなら、月星座は持って生まれた素の自分や、プライベートな自分を表すというのがずっと昔からの解釈だ。

でも、月星座は「月の欠損」を表すという解釈もある。
欠損……。
つまり、”ない“ということ。
”ない“のに”ある“と思わされる。
自分では”ある“と思っている。

他の記事にも書いたので詳細は省くが、『月の教科書』(マドモアゼル・愛 著)で書かれている月星座乙女座の欠損は、「分析すること、管理すること、きれいに維持すること」に欠損があるらしい。私はこれを知ったとき、生きていくうえで一番ダメージが大きく損する星座だと思った。

例えば、きれいに梱包されているものを、あと先考えずビリビリに破り汚らしい開け方をする。確かにきれいに破らないし、細かい作業は苦手だ。数枚たたんだ包装紙のストックがあれば他はいらないので、使わないのだから、捨てるものを丁寧に開ける時間に効率の悪さを感じてしまう。そもそもきれいに保つことが苦手なので、管理することも得意ではないので、かさばっていくのに保管しておく必要もないように感じてしまう。どうせ捨てるのだから中身に傷がつかなければいいと思ってしまう。

野菜など、ちょっとしたものを包んだりするための包装紙は保管しておくが、結局管理が苦手なので使わない氣もする。だから、月星座乙女座の人は物を長く大切に使うという「保つ、管理する」ができないらしい。苦手ではなく、本質的にできないというレベルの話になるらしい。

「月並み」という言葉がある。
たいしたことはできなく、マネしかできないのになんとかしようと葛藤する。しょせんマネなので中身がないため、達成することもなく人生が終わってしまう。
なぜなら、マネごとにはその本質がないため能力がない。
月=まやかしなので、それらをすることによって本来の自分から遠ざかってしまう。その間に他の可能性が見つけづらくなってしまう。

例えば、人生に生かしていけばいいような自分の本質というものが浅い川辺にある。でも、どんどん深海まで探しに行かなければ見つからない状態になってしまう。ほとんどの大人がそうだと思うし、大人になるということは、こういうことだと変に自分のなかで納得する人もいる。

ということで、私は「月の欠損」という解釈がすごくふに落ちている。

きっと私は寂しさを感じたくなかったのだろう。
周りとうまくやっていくことがいいことだと思い込むようにしていた。窮屈な「型」に自分をあてはめていくうちに毎日がなんとなく過ぎていき、当たり障りない処世術や会話が身についた。

HSPの私には、無意識に(この人はこんな人なんじゃないか?)とわかってしまうこともあるが、会話で本音と建前を知り、相手の内面と表面が違っていることに氣づかないふりをしてうわべだけの人間関係ができていく。

パッとしない人たちが集まりやすい工場労働。首をかしげたくなる新人も多いが、時代的にパワハラ問題も出てくるので簡単に注意ができない。それが助長しているのか、みんなと同じでなくてもいい、個性を出したい、ある程度自由にやりたい、細かい指示は出さないでほしい、面倒くさいという価値観の新人が多い。
細かい部分が曖昧でも、それなりに成り立つルーティン作業なのも原因だろう。

また、「他の人もやってきたから」「そういうふうに職場はなっているから……」と仕事を押しつける風潮も嫌だ。だから、今の職場の人たちに自分のプライベートな部分をさらけだし、自分をわかってもらいたいという思いはない。というよりも、人生がつまらなそうにしか見えない工場労働者たちのうわさ話のネタになるだけなのがわかっている。

この記事を書いた人
大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

大杉ナツナをフォローする
HSPの心の中
大杉ナツナをフォローする
大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

大杉ナツナをフォローする
タイトルとURLをコピーしました