こんなふうにいろいろな出来事が散らかっていて、それぞれから自分を少しずつすくいあげていくと、幼少期の私の確たる部分が垣間見えてくる。そこには生きづらさの可能性だけを追いかけているときよりも、ずっと確信めいた自分がいた。
いつも母の顔色をうかがっていたので、大人になっても、つい人に合わせてしまう。母に「何が食べたい?」と聞かれたときも、「何でもいい」と答えては「作りがいがないなあ」と言われたこともあった。
興味ないことについてどちらでもいいとみんなが思っているのと同じように、私には食への執着があまりない。
あと、私は両親が四十一歳、三十五歳と年をとってから生まれた子どもなので、うちの両親は同級生の親よりも年をとっている。つまり、他の人よりも早く死んでしまうのが怖くて、防衛本能が強かったという流れは理解しやすかった。
もともと感受性が高い蟹座に、HSPという輪をかけた怖がりで内向的な子どもだったことは、いろいろなセラピーなどでも一致していたので、自分のなかに感覚としてなじんでいる。少なくとも、誰かと比べて肩を落とすようなことはなくなった。
何か言えば否定されると思っていた。
母を困らせたくない、嫌われたくないといった感情もあった氣がする。
過去生の影響だけとは限らない。むしろ育った家庭環境からの影響は大きい。
自分のヒューマンデザインを知りたくて、観てもらったこともある。本来の自分を分析して、自分らしさを取り戻すためのシステムだ。
私は、オープンセンター(白い部分)がほとんどで、感情のゲートというものがなく、人の感情に影響されやすいと説明された。
このヒューマンデザインだからHSPに当てはまるのかもしれない。
私は人生の前半、特に幼少期から中学生のころに傷つくことが多かった。自己価値など人生を決定づける基盤ができるころに傷ついてしまうのは本当に大変なことだ。だから、周りの人に対しても自分がいる環境に対しても何より先に安心感を求めてしまう。
自分のなかがザワザワするのが本当に嫌だ。公園で遊んで頭をけがしたり、祖母が亡くなったりしたとき、それに家族で父の実家に帰るため卒園式に出られないときも傷ついたし、自分のなかがざわついた。
信頼がないと甘えられない私は、私と見ている方向が違う母を信用できなかったのかもしれない。言葉で伝えることが苦手だったから嫌なことを嫌と言えず、すれ違ったままだった。
だから、とにかくシビアな子ども時代を過ごした。
親の承諾がなければ何もできない十八歳まで、つまらない毎日の繰り返しだった。
こうして幼少の頃のことを整理しながらインナーチャイルドを癒やしていくと、ちょっとだけ自分を離れた視点で見ることができるようになった。自分の人生を流れとしてみることができるようになったおかげで、ようやく私は自分への感じ方が自分の人生になってしまうことを知った。
私の育った地域は、校区外だからという理由で、親の承諾だったか同伴がなければ子ども同士で電車に乗ってはいけないことになっていた。高校生になってから初めて通学で電車に乗った私は、定期券で改札を通る自分をすごく大人に感じていた。
当時、サンリオの「はんぎょどん」というキャラクターがマイブーブで、十代女子が好むには渋い色だが、深いグリーンの少し柔らかい定期入れがお氣に入りだった。でも、都会の高校生は、制服のままでドトールやマックで友達とおしゃべりしてるんだろうなあと思うと羨ましさが出てくる。
私には、そういう場所がなかった。
それに周りの大人を見ていても楽しそうには見えなかった。笑顔がない家庭はまわらないということを母は知らないんじゃないかと思わせるくらい、母は怒ってばかりだった。
その時々の感情を口にしているだけ。頭に浮かんだままの言葉が、ポンポンと口から出てくる。言葉で表現する前にひと呼吸おかないのか、相手の氣持ちを考えないのか、情緒不安定なのか、理由はさておき、母には見栄っ張りで抑圧的、早く早くとせかすことも多くて、私をコントロールしようといつも怒っている印象しかない。
「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。
このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。
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大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。
現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。