HSPは過度に期待されたくない〜月乙女座の欠損とASCしし座の苦悩とは?〜 続き2

自分を知る

母デー・メーテルは、娘ペルセポネーをシチリアに隠し、ニンフたちに娘を見守るように言いつけたが、それが冥界の王ハデスの怒りをかってしまった。娘ペルセポネーがニンフたちと遊んでいたとき、冥界の王ハデスは馬車とともに地面を割って地上へ現れ、娘ペルセポネーを拉致した。

その後、農耕の女神、母デー・メーテルがいなくなったことで地上の作物の実りが失われ、草木も枯れて育たなくなってしまった。やがて人々は飢えて死人が出てしまう。

神々が母デー・メーテルを慰めるがうまくいかず、ゼウスが枯れ果てた大地を見て、冥界の王ハデスに娘ペルセポネーを返すように説得した。しかし、娘ペルセポネーは冥界のザクロを四粒食べてしまったため、一年のうち四カ月を冥界で過ごさなければならなくなった。
冥界には、冥界のものを食べてしまったら冥界に住まなければならないというおきてがあったからだ。

そうして娘ペルセポネーは、冥界の王ハデスのもとで四カ月を過ごし、残りの八カ月を母デー・メーテルのもとで生活することになった。冥界にいる四カ月は地上の草木は枯れ果てる冬となり、母と暮らす八カ月は草木が育ち、作物が実り、春夏秋と季節が巡るようになった。
そうして農耕の女神デー・メーテルが乙女座になったと伝えられている。

今まで私は、乙女座に優等生、学級委員、硬い、完璧主義、整理整頓が上手できれい好き、素朴、純粋、正義、人に合わせられるサポート役、秘書といったイメージを抱いていた。
神経質なところがあるが、真面目で礼儀正しい委員長タイプ。皮肉屋なところがあるので、無意識に相手の嫌なところをピンポイントで突いて嫌みになるタイプだと思っている。

そのなかでも、太陽星座の乙女座の奇麗好き、整理整頓が得意というイメージは、いつも自分がスッキリしていたいところからきているそうだ。ごちゃごちゃしている場所や頭のなかの思考に対して自分が混乱して、心がザワザワするのが嫌という感じだろうか。

乙女座の魅力は、繊細で分析力に長けていて完成度の高いものを作り出すところだ。その反面、心配性で木を見て森を見ずのところがあって、キャパシティはそんなに広くない。だから、例えば部屋がいつもきれいに整理整頓されているのは、片づけが好きなのではなく、自分のなかがザワザワしないようにしているのだろう。

これは太陽星座が乙女座の人の話で、月星座が乙女座になると意味合いが逆になる。
月星座は欠損を表すので、太陽星座が乙女座の人が得意とすることがまったくできない。苦手ではなく、できる能力がそもそもない。掃除や整理整頓はできないが、ごちゃごちゃしている空間にはいたくないという意味では、繊細だという解釈になる。

私は大人になり、忙しくなり、だんだんと部屋の整理整頓、片づけが面倒くさくなって部屋が汚くなっていった。心の内面が部屋に表れている。でも、本棚の本をきれいに並べたい、机の引き出しの中身もどこに何があるのかを整理したいという欲求はあった。

今までできたことが、あるときからできなくなってしまった。めんどくさくなってしまった。
掃除が苦手なので整理整頓するのも苦手。この部屋のこの箇所は○センチなので、このサイズの家具を置いて、これを入れて、そしてすべてが快適で機能的で……なんて私には無理だった。

文字が上手に書けるが、私の人生に何もよいことがなかったと思った途端、何かが外れたかのように丁寧に文字を書くこともできなくなっていった。人に渡す文章は丁寧に書くが、自分用にメモをとったりするだけならあとで意味がわかればよいし、自分が読めればいいとなるので乱雑になる。

いろんなことを同時進行でやっていきたい氣持ちがあるので、次から次へといろいろなことが氣になってしまう。私はそういう細かいことに氣をとられると、そもそもの目的がわからなくなる。それに時間がもったいないと感じるので、文字を丁寧に書く時間があれば他のことに時間を使いたいとも思う。

続く……。

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。
このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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