セラピスト: 「初回のセッションでも、ためこんだご自分の思いがあるのかなって思ったんですけど、そういったものも少しずつ解放されていくのでとにかく今軽いと思います」
私: 「はい、軽いです」
「このシーンという静けさが落ち着いた穏やかなシーンになっているので、すごい楽になったと思います」
「よかったです……」
「表情が全然違いますね。前回の表情とも全然違いますね。みなさんそうなんですけど、初めてお越しくださるとき、(大丈夫かな? 私は変われるのかしら?)って、私へのさい疑心だったり、自分へのさい疑心だったり、いろんな思いが出てきて結構表情が険しかったり固かったりするんですね」
「はい」
「でも、ご自分の内側が変化してくると、ぽかーんとした感じになってくると思いますよ。目のなかの不安やさい疑心が薄れてきているので、もともとのお顔に近づいていっていると思いますよ」
「はい」
「産まれたときのもともとの赤ちゃんの顔って、どんな顔立ちだとしても生物としてかわいらしいじゃないですか? 生命力があふれているし、一生懸命生きようとしてすごいエネルギーの塊ですよね? もともかみんなそうやって産まれているんですね」
「はい」
「いくら暴れて大量出血させたとしても、どうしても生まれたくて、出たくて、ジタバタしただけじゃないですか?」
「……」
「これね、出られないのは赤ちゃんも苦しかったわけですよ。もちろんお母さまも出血して苦しかったと思いますけど、赤ちゃんも苦しかったんですよ。だから、あなたのせいではないんですね」
「……なるほど」
「赤ちゃんは頑張って世に出てきたわけですよ。どうしても出てきたかったんですよ。だから、全身から生命力があふれているでしょ? だんだん本来の自分に返っていくというのは、この先の可能性はいくらでもあるよねっていう状態なんですね。こうだからこれしかできないっていう制限は赤ちゃんにはないですよね」
「はい」
「生まれたおうちによってはご両親がいない家庭で、これから育つ子どもにとっては、それこそ未来は制限しかないものかもしれないですけど、本人は生まれたときはそんなこと思わないじゃないですか?」
「はい、思わないです」
「だから、そういう状態にもっていくんですね。初めのセッションのときも、私はこうだからここの環境が合わないとか、引っ越そうと思っているとか、職場の環境が居心地がよくないから転職したほうがいいのかなって話されたことは、今の状態で制限がかかったうえでの選択肢なんですよね」
「はい」
「それが生まれたときの本来の自分自身に戻っていくと、制限が関係ないところで(本当の私って、そもそもこれをやりたかったんじゃなかったっけ?)(こういう状態を自分で受けとって、人にもそうしてあげたかったんじゃなかったっけ?)と、だんだん氣づいてくるんですよね。制限が外れることによって、未来が広がっていくということが起きてくるんですね」
「はい」
「だから、それを進めていくためにひとつひとつ解消していく。例えばこの場の空気を乱さないように氣を使うことで、私のなかが乱れてたじゃんっていうふうに意識してみる。自分と場の空気ではどちらが大切ですか?」
「自分です」
「そうですよね。いきなりじゃなくていいので、少しずつ自分自身を大切にする行動をとってあげられると変わっていくと思いますね。それをしやすいようにもう一度プロテクションもかけてあります」
「ありがとうございます」
「一週間くらいは比較的過ごしやすいと思いますよ。(ここは私を優先させてあげよう)とか、(ここは私を大切にしてあげよう)とかどんどんできるようになってくると思います」
「はい」
「それで(次はこうしたいなあ、このステップに進みたいなあ)とか出てくると思いますし、今何かやりたいことってありますか?」
「やっぱり、父と弟のインナーチャイルドも癒やしたいです」
「わかりました。お父さまと弟さんでしたら、六十分で大丈夫ですよ。今日はトランスセラピーの概念などのご説明で時間をいただいていたので、六十分あればしっかりできるかなと思います」
「あと、会ったことがない祖父母は私のインナーチャイルドと関係してくるんですか?」
「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。
このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。
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大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。
現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。