インナーチャイルドの癒やしの旅〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 続き9

インナーチャイルドの癒やしの旅〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 インナーチャイルドと過去世の癒やし

「エネルギーがきちゃうので、誤解しようがないですね」
「嫌々認めているんですか? めんどくさいという感じですか?」

「嫌々ではなく、そのままを受け止めてくれていますよ。子どもの出すパワーにそのまま飲み込まれ、そのまま感じて反応している状態で思考の入る余地がないですから。ようやくこの子がしゃべり出しますね。お母さんに負担がかかるから隠しておこうと思っていたけど、苦しくて苦しくて我慢しきれなくなった、ごめんねとお母さんに謝っていますね。たぶん、この母親も同じような環境で育ってきているので、言っている意味がようやく伝わる感じですね。お母さんの場合は我慢して苦しみに蓋をして生きてきて、同じものを持っているので同時にお母さんに教えていますね。コミュニケーションは言葉ではないですね」
「じゃあ、どうやって伝えればいいんだろう?と思う」

「今やったじゃないですか?」
「行動?」

「エネルギーです。そのためには自分がそれを感じないと伝わらないですよ。苦しみなら苦しみのエネルギー、怒りなら怒りのエネルギーをしっかり感じることですね。感じて初めて相手に伝わりますから」
「はい」

「お手伝いするとき、今まではバラバラで作業していたけど、今はお母さんの隣に並んで作業していますね。薪をもってくると、お母さんにありがとうと頭をなでてもらえて嬉しそうですね。女の子に寄りかかってもらうとその温もりがお母さんに伝わってきて、寂しかったお母さん自身も少しずつ癒やされていってますね。素直に自分を出す感じに変わっていってますね。今、何を感じますか?」
「安心感があります」

「このまま成長するとどんな大人になっていますか? 嫌なことがあると普通に怒っていますね」
「相手に対してですか?」

「なんでこんなことが起きているの?と、その事象に対して怒っていますね。でも、周りの人は批判的に見てないですよ。お母さんに受けとめてもらったように、この人は今怒っているんだなと受けとめていますよ。この人はこういうことを言うと嫌なんだな、怒るんだなというのが伝わるので、周りは自然にそういうことを言わなくなりますね」
「周りに攻撃されたりしないんですか?」

「はい。素直に自分の氣持ちを表しているだけなので、さっきのいけすかない女性とは全然違いますね。わかりやすい女性に変わっていますね。こっちのボタンを押すと笑う、こっちのボタンを押すと怒るというのがわかるので、わかりやすくて一緒にいると安心する。よく笑うしよく怒るし、喜怒哀楽がハッキリした大人の女性に変わっていますね。周りの人たちが感情を抑えて生きているとしたら、すっきり感情を出してくれるので、一緒にいると自分もすっきりする感じですね。助けになっていますね。何を感じますか?」
「よかったなという感じ…」

「周りの人が上司に対する愚痴を言うわけですよね。それに対して、この女性がほんと酷い奴らだよねと怒るわけですよ。そしたら、逆にそこまで酷くないよねと、その愚痴を言っていた人たちの中で不満が中和されていく感じですね」
「逆に私がそういうふうに言ったら、私だけが裏切られて、悪者にされて上司に密告されて怒られるとかはないですか?」

「それは前世からきている感じがしますね。ないですよ。この女性は母親に素直に表現して、素直に受けとめてもらえているので意地悪されるとかそういう信念はないですよ。この女性はそういう体験はしていないですから。そもそも自分が怒りや苦しみを表現することにOKを出しているので、人もOKを出してくれるんですよね。自分に罪悪感があったり、そんなことしてはいけないんだという信念が少しでもあったら批判されますよ」
「少しでも?」

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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