セラピスト: 「手を握りしめて、”本当は不満でいっぱいだった“ともう一回言ってください」
私: 「……本当は不満でいっぱいだった」
「もっとこうやって、手を上にあげて」
「……不満でいっぱいだった」
「何て言っていますか?」
「怒り。死ね」
「もっと強く吐き出して」
「もっと広い世界へ行きたい。こんなところで終わる私ではない。もっと違う世界に行きたい」
「それは怒りの声ではないですよ」
「……巻き込まれたくない」
「それは要求の声です。怒りの声は?」
「……むかつく」
「自分の不満さえ気づけないんですか? もっと大量に不満があるという自覚はないんですか?」
「……ある」
「”楽しようとしてんじゃねーよ、バーカ!“と、言いたかったことを全部声に出して言ってください」
「あっ、そう……そうです。自分ばかり楽しようとしてんじゃねーよ。人にばかりやらせるな。私にばかりやらせるな。私のせいにするな。近寄ってこないでほしい……」
「要求はいらないですね。怒りは?」
「私を利用するな」
「ウァーと声を出せますか?」
「はい。ウァー」
「もう一回」
「ウァー」
「もう一回」
「ウァー」
「今、どんな感じ?」
「なんか、まだこのへんにある……」
「何て言っていますか?」
「利用するな。近寄るな。人を軽く見るな。ここにはいたくない……」
「”私を閉じ込めるな“と声に出して言ってください」
「……私を閉じ込めるな!」
「私はこんなとこにはいたくない」
「……私はこんなとこにはいたくない!」
「自分をバカにするのもいい加減にしろ」
「……自分をバカにするのもいい加減にしろ!」
「何を感じますか?」
「怒り。今までの怒りがこみあげてきます」
「どうしたいと言っていますか?」
「周りの人に知ってもらいたいです」
「何を?」
「自分が怒っていることです」
「じゃあ、イメージのなかで怒りを表現してください」
「イメージですか?」
「目の前に周りの人をイメージして、”私は怒ってるんだー“と全身で表現してください。周りの人たちはどんな反応していますか?」
「話を聞いているだけ……」
「しゃべっているんですか? 体で怒りを表現してください。言葉になってなくていいです。わめけばいいんです。周りはどんな反応していますか?」
「うん、うん……」
「何を感じますか?」
「すっきりする。でも、本当に私のことが伝わっているのか、本当にその人がわかってくれたのか疑います」
「それじゃあ、まだ自分が受けとめきれていないということですね」
「この人は口先だけなのか、本当に受けとめてやってくれるのか……」
「つまり、そういう不満が自分に対して”ある“ということですね」
「はい」
「自分が100%怒りを受けとめていれば、周りも100%怒りを受けとめてくれますからね。まだご自身が口先だけで言っているということです。その疑っている部分に何て言ってあげたいですか?」
「本当にわかっているのか聞きたいです」
「自分の内側に怒っている小さい自分がいると思ってください。その部分が今のあなたに対して、”本当に私の怒りをわかっているの“って言ってきてるんですよ」
「小さい自分が私に対してですか?」
「はい。それを周りに投影しただけです。だから、小さな怒っている部分に対して何て言ってあげたいですか?」
「うん、わかってる」
「自分のなかにいるプンプン怒っている小さな自分はどんな様子ですか?」
「少し黙っています」
「何て言ってあげたいですか?」
「本当にわかったから、大丈夫だよ」
「胸に手をあてて、”ごめんね“と言ってあげて」
「ごめんね」
「ずっとごまかしていてごめんね」
「……ずっとごまかしていてごめんね」
「本当は怒っていたよね」
「……本当は怒っていたよね」
「口先だけで言っているように聞こえるんですが、本当にご自身、わかっていますか? 自分が自分の怒りを抑えてきたという自覚はもっていますか?」
「……はい」
「それをしてきたことに対して、今本当に悪かったと思っていますか?」
「……はい」
「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。
このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。
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カテゴリーは、
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になっております。
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大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。
現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。