インナーチャイルドの癒やし〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 続き8

インナーチャイルドの癒やしの旅〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 インナーチャイルドと過去世の癒やし

「はい。内面の学びです」
「人と自分は違う、個性というか魂が違うということ?」

「魂が違うということはふに落ちてないんですか? 私はこの人たちと違うと言っているくらいだから、それはできていると思いますよ。この人は小さいころの学びが必要だったんですよ」
「小さいころの学び?」

「苦しみというのが出てきますね。小さいころ苦しかったのに、我慢して蓋をして生きてきたわけじゃないですか? その苦しみを我慢しないで味わう必要があったと言っていますね」
「十分味わってないんですか? もっと苦しみがほしいってこと?」

「そうじゃなくて、苦しいはずなのに、自分でごまかしているのでまだ我慢できたんですよ。本当に苦しみを味わったら、寂しさも甘えられない苦しみも、我慢できる苦しみじゃないんですよ。我慢できているということは、まだ本当の苦しみを十分味わいきれていないから我慢できてしまうんですよ。安心できるスペースが必要だったと言っていますね」
「人に対してですか?」

「弟がいればいいんでしょという思いがあったので、自分の居場所がなくなるという恐れがずっとあったんですよ。自分の居場所というのは、自分の肉体の中にあるということを学ぶ必要があったみたいですね」
「肉体の中?」

「外に居場所を作るのではなく、中ですね。物理的に言えば、意識が外に出て、私の居場所はどこ?と言っている状態だったんだけど、自分の意識がいる場所は、自分の体の中にあるということを学ぶ必要がありますね。ずっとお母さんのオーラの中に入りたかった状態ですね」
「私は人のことばかり氣にしていたということですか?」

「寂しいからお母さんのオーラの中に入りたがっていたけど、弟がいてそこに空間がないので、居場所がないという状態になっていたということですね。あなたの居場所はそこじゃないよ。自分の肉体の中にあるんだよということですね。例えば、体の中に小さい自分が入ったとしますよね。体が自分を守ってくれているし、肉体と自分の間に空間があり、そこが自分の空間なんですね。ちゃんとそこに入れれば苦しみを味わえますね。目を閉じてイメージの中で、小さい自分になったつもりで自分の意識でハートの中に入ってみてください。周りは肉体が守ってくれて、肉体と自分の間には空間があって、自分だけの空間があるのを感じてみてください。そこにいるとどんな感じですか?」
「あったかい感じ…」

「安心して味わえる状態ですね。そこに入って自分の苦しみを味わったらどうなりますか? 体育座りしながら、膝に顔をうずめて声をあげて泣き始めましたね。そこで初めてお母さんが来て、どうしたの?と聞いていますね。お母さんは、何があったか言わないとわからないでしょと言っていますね。まだ泣いてますね。お母さんを泣きながらバンバンたたき始めましたね。お母さんはなんだかよくわからないけど、どうしたどうした?と受けとめていますね。そのとき、初めて寂しいと言ってお母さんに抱きついていますね。泣いてお母さんをバンバンたたいて、ようやくお母さんが自分を見てくれたことがわかったんでしょうね。そこまでしないと、お母さんはこの子を見てない状態だったので」
「氣づいていなかったんですか?」

「氣づいていたかもしれないけど、見ようとしていなかったですね。感情のエネルギーがブワッとお母さんの方へくるので、この子はこんなに寂しかったんだとそのまま受けとめていますね。初めてお母さんがよしよしと頭をなでてくれたので、また泣いていますね。お母さんがあなたはしっかりしているから大丈夫だと思っていたと言ってくるので、またゲンコツでたたきながら、そうじゃないと言葉ではなく体全体で表していますね。お母さんは私が間違ってたんだとそこで氣づきますね」
「お母さんは、自分が間違っていたと認めているんですか?」

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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