インナーチャイルドの癒やし〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 続き2

インナーチャイルドの癒やしの旅〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 インナーチャイルドと過去世の癒やし

「私の場合、すごく後を引くんです」
「何に対して?」

「人間関係です」
「それは、本当の怒りではないですね」

「本当は怒ってないということですか?」
「真の怒りではなくて、恐れからくる怒りです。真の怒りを感じる強さはないということです。そういう怒りは人工的に自分で作っているので、いつまでも作り続けることはできるので消えないんです。イメージリアクションと言って、その時のことを思い出して作って、また思い出して作ってとやってしまう。つまり、本当の感情ではないんです。なぜ、本当の感情を閉ざしているのかってところですよね」

「良くも悪くも子どもっぽく無邪氣な人もいるし、感情が豊かな人、普通の人、豊かではない人っているんですか? 私はどちらかというと、周りの人を客観的に見ているので、あの人からもこう言われて、この人からもこう言われたりして、私の中ではどちらでもいいんですよ。上の人に支持を仰げばいいのに、お互いがお互いを嫌いなので、聞いてくれそうな優しそうな私に言ってくるんですよ。例えば、これに対してはこうした方がいいんじゃないかというときもあるけど、自分の感情がなくどうでもいいときもあるんです。だから、映画を観て泣いたりするのはあるけど、日常生活でワクワクしたり、ときめいたり、悲しいという感情が激しくないんです」

「諦めで蓋をしているから、本当の感情を感じたこともないと思います。映画を観て泣くのはイメージリアクションそのものですね。イメージを観て自分の感情を作っている人ですね。イメージリアクションで生きている人はそういう反応の仕方をしますね。小さいころ、弟さんはどんな感じでしたか?」
「母も私もどちらかというと男っぽい感じで、父と弟はおとなしくて怖がりなところがあるように思います」

「何歳下なんですか?」
「二つ下です」

「お母さんはどちらを可愛がっていましたか?」
「やっぱり、私から見たら弟の方かな? 母親は女性だから息子を可愛がって、父親は娘を可愛がるイメージがあります。母の本音はわからないけど、あなたはひとりで何でもできると言われたことがあります」

「なんでもひとりでできると、都合よく枠をはめられたわけですね?」
「昔のアルバムを見て思ったのは、幼稚園の行事で動物園に行ったとき、母に抱っこされているのは弟で、私は母の隣にいるんですけど、アルバムの表情からして子どもの私は寂しそうな表情をしていた。毎年お盆やお正月に母の実家に帰って、親戚やいとこが集まるんですけど、そこでも楽しいことはあったけど、私としてはもっと自分の世界を広げてほしかったなあと思っています。例えば、旅行に行ったり、水族館やキャンプに行くなどして、日常と違う体験をして、子どもの世界をもっと広げることをしてもらいたかった。自分が見たものや体験したことがきっかけになって将来に繋がっていくわけだから。いとこなど内輪の人間関係の中にいつもいて、合わないいとこもいるわけだから、一緒にいるのは息苦しいなあ、でも合わせなきゃなあと思ったり…」

「つまり、母親に対しての怒りや憎しみがたまっているということですね。怒りは情熱と同じエネルギーなんですね。両方爆発するんですけど。」
「私は怒りをモチベーションに変えると、自分の精神状態が保てるんですよ。それで前に進んできたと思っているんですよ。目標がないとどこまでもダラダラとしてしまうので、またそこでこれではダメだと思い自分を立て直すんですよ」

「でも、無理にやっている状態ですよね。情熱というのはもっと自然に出てくるものなんですよ」
「そうしないと続かないんですよ」

大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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