インナーチャイルドの癒やし〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 続き2

インナーチャイルドの癒やしの旅〜セラピーで再会する感情の迷宮〜 自分を癒やす(癒やしの体験記・創作活動など)

私: 「母も私もどちらかというと男っぽい感じで、父と弟はおとなしくて怖がりなところがあるように思います」

セラピスト: 「何歳下なんですか?」

「二つ下です」

「お母さんはどちらをかわいがっていましたか?」

「やっぱり、私から見たら弟のほうかな? 母親は女性だから息子をかわいがって、父親は娘をかわいがるイメージがあります。母の本音はわからないけど、あなたはひとりで何でもできると言われたことがあります」

「なんでもひとりでできると、都合よく枠をはめられたわけですね?」

「昔のアルバムを見て思ったのは、幼稚園の行事で動物園に行ったとき、母に抱っこされているのは弟で、私は母の隣にいるんですけど、アルバムの表情からして子どもの私は寂しそうな表情でした。毎年お盆やお正月に母の実家に帰って、親戚やいとこが集まるんですけど、そこでも楽しいことはあったけど、私としてはもっと子どもの世界を広げてほしかったなあと思っています。例えば旅行に行ったり、水族館やキャンプに行くなどして、日常と違う体験をして、子どもの世界をもっと広げることをしてもらいたかった。自分が見たものや体験したことがきっかけになって将来につながっていくわけだから。いとこなど内輪の人間関係のなかにいつもいて、合わないいとこもいるわけだから、いっしょにいるのは息苦しいなあ、でも合わせなきゃなあと思ったり……」

「つまり、母親に対しての怒りや憎しみがたまっているということですね。怒りは情熱と同じエネルギーなんですね。両方爆発するんですけど」

「私は怒りをモチベーションに変えると、自分の精神状態が保てるんですよ。それで前に進んできたと思っているんですよ。目標がないとどこまでもダラダラとしてしまうので、またそこでこれではダメだと思い自分を立て直すんですよ」

「でも、無理にやっている状態ですよね。情熱というのはもっと自然に出てくるものなんですよ」

「そうしないと続かないんですよ」

「怒りのままでやってしまっていますね。怒りにアクセスして、しっかり感じないと、情熱には変えられないですよ。憎しみも愛情と同じエネルギーですからね。母親に対して、憎しみも愛情も両方もっているという自覚が必要で、味わう必要がありますね」

「子どものころに氣づかなかったことも、自分が三十代になって両親の人生を思ったときに、大変だったんだなあ、こういう人生もあるんだなと思い、逆に同情が芽生えてきたんですよ。でも、自分のなかに寂しさや悲しみなどもあって苦しかったし、覚えていることもあるし、記憶から消した傷ついた出来事もあるだろうし、何とも言えないんです。母親の理想にはなれないし。そう思ってしまうと、どんどん年をとっていく両親を見ていると、私がもっと経済面でしてあげられたらいいのにと思ったり、私にできることは帰省時に元氣な顔を見せるとか、早く結婚するとか……」

「憎しみと怒りをしっかり味わって癒やさないと、前に進めないですよ。お母さんが苦しかったのは事実だろうがなかろうが関係ないんですよ。自分がどう感じたかが重要なんです。自分が感じたことを100%肯定してあげる必要があります。理屈をつけて抑えつけてきているので、あのときお母さんが忙しかったから仕方ないと、ふたをしてしまうと感じられなくなってしまいますよ」

「それは、ふに落ちることではないんですか? 父の性格はこうで、母の性格はこうだからと……」

「頭で考えているだけで、何も感じてないですよね。ふに落ちるというのは内臓ですからね。頭ではないですよ。怒りと憎しみを味わいきれるのか? 味わいきれずとめてしまうのか? なぜ諦めているのか? なぜ感情をとめているのか? なぜ自分が言ってもわからないだろうと思うのか? 小さいころは誰に感じていましたか? 言ってもわからないと思うのはお母さんに対して感じてますか?」

「お父さんかお母さんかだったら、母親だったと思います」

「どんな部分で?」

「私の好きなことや、やってほしいことなど、母が見ている私のイメージが違いすぎるから」

「具体的に何を言っても変わらないという感じなんですか? それは自分のやりたいことに対して? やってほしいことに対して? 言ってもやってくれないことに対して?」

「例えば、自分が部屋にいたいときや自分が本を読みたいとき、何かに集中したいときなど、母は子どもは外で元氣に遊ぶものだと言われたり、母のイメージ通りの娘になってほしかったんじゃないですか?」

「それ以外は否定されたわけですね」

この記事を書いた人
大杉ナツナ

「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。

このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。

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カテゴリーは、

自分を受け入れる
(生きづらさってどこからくるの?)

自分を癒やす
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(西洋占星術・パーソナルカラー診断など)

自分を愛する(自分なりにやってみた)

HSPの心のなか(日常感じたこと)

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になっております。

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大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。

現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。

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