セラピスト: 「場面が変わったと思いますが、この人どこにいると思いますか? どんな態勢でいると思いますか?」
私: 「山が観えます」
「視線の先にね。今、おひとりですか?」
「はい、周りにはいないです」
「今、ご自分はどこにいると思いますか?」
「どこかの部屋? お屋敷のような広いところにいる感じがします」
「足元、床はどんな感じですか?」
「タイルっぽい……」
「石畳みみたいな感じですか? すごく冷たいですよね。今そこであなたは何をしていると思いますか?」
「ボーッと景色を観ています」
「そこから観えている景色だと思いますか?」
「はい」
「どんな感情がありますか?」
「自由になりたいっていう感情かな?」
「今、自由ではないってこと?」
「はい、そうだと思います」
「体に感じる痛みや感覚はありますか?」
「おなかやおへその上あたり、全体が重いです」
「何歳くらいだと思いますか?」
「十代か二十代で、若いと思います」
「はい、まだ若いですね」
「ご自身では理解できなさそうなもの、理解したくないものもあるようなので、痛みや記憶をきれいにしてあげて、癒やしと解放を進めますね。ご自身の感情と体感に集中していてください」
「はい」
ーー自分の感情や体感に集中する私。
「今、体の痛みはありますか?」
「さっきよりは軽くなってスッキリしました」
「感情は?」
「胸のあたりがスッキリしている。安心している感覚があります」
「では、一度解きますね」
「はい」
「はい、戻りました。ゆっくり目を開けてください」
ーートランス状態から戻り、セラピストさんがお茶をいれてくれる。
「お洋服の感じもそうだし、概念としてキリスト教がしっかり布教されている時代だったので、時代はそんなに古くないと思います。やっぱり孤児か何かの事情で親のいない環境で育っていて、生きていかなければいけないので……。結構この子は、女の子としてかわいらしい子だと思ったんですね。貧しい身なりをしていても人目をひいたりするような子が、お金を必要とするときに手っ取り早く稼げるのは、体を売る仕事ですよね」
「……はい」
「大人になってそういう仕事をしているわけではないから、自分の力でやっているわけではないんですよね。そういう大人に拾われてるんですよ」
「……はい」
「体も小さいし、そういう女の子が好きな男性はどの時代にもどの国にもいますから、すごく
売れっ子を手に入れたって感じなんですね。だから、その子をこっちで面倒を見るからと引き取ったんですよ。いいように聞こえるけど、お金になると思って、こっちで面倒を見るからと言いつつ搾取するためだったんですよね」
「はい」
「広い空間のイメージがあったと思うんですが、実際は狭い部屋で、いちおう一部屋ずつあるんですが、いわゆる娼館みたいな感じですね。だから、この子は性への認識が違うのかなと観ていたら、若干知恵遅れがあったみたいですね」
「障害があったってこと?」
「はい。言われたことをそのままやっているし、何のために自分がそれをやっているのかもわかっていないし、しかも利用されていることもわかっていない。だけど、体を使うわけだから体感的に嫌だというのはわかるんですよ。セックスしてお金をもらっているというのはなんとなく理屈で理解できるけど、ただひたすら嫌だなという感覚はある。だからといって、自分で何かしようとは思えないわけですよ」
「やりたいことがないってことですか?」
「やりたいことも何も、生きるしかないから、生きるということしか考えていないから、それで自分を拾ってくれたのがそういう人たちなら、そういうところで生きていくしかないですよね? 管理する大人たちは、お金になるから商品として大切に扱ってくれるけど、この子本人を大切にしているわけではないじゃないですか?」
「そうですね」
「自分を深く知る」ことをさまざまな角度から探求し、自分を癒やしていく過程で、生きづらさの原因がHSPという特性であることにたどりつきました。
このブログはHSPという特性に向き合いながら、結婚と天職を手に入れるまでの心の深海潜水夫記録です。
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カテゴリーは、
自分を受け入れる
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HSPの心のなか(日常感じたこと)
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になっております。
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大人になってHSPを知り、ふに落ちた過去の思いを忘れずに書きとめておきたいと思い始めました。小説も書いています。
現在、工場で働くHSPアラフォーです。
あくまで、個人的考察です。